次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
駿介も涼介君も私も、何度か付き合った事がある。大介父さんの良かれという気持ちも分かる。‥‥でも、どうしても積極的になれない。ぶっちゃければ苦行でさえある。多分、3人とも。

でも何度か行くうちに親しくなった住職は、これから責務が重くなる駿介を心配してたまに連絡を下さるのだ。

今日も午前中にお電話を頂いた。で、嫌がらせを思い付いたんだろう。

さっきの不機嫌な駿介を思い出して止まらない笑いを必死に堪えつつ、私はご住職へ電話をかけた。
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