次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
「はい」
コクリと頷くと、ふわっと夏希さんが微笑んだ。
「後ね、お姉さんからのお節介なアドバイスでもあるの。好きって気持ちは素直に認めて大事にしてほしいなーって」
「好きって気持ち、ですか?」
私達の会話を黙って聞いていてくれた久美ちゃんが静かに繰り返した。
高校時代に私と並んで歩く湊の後ろ姿を見て駿介が誤解した経緯を久美ちゃんには話した事はなかったけど、今の会話で何となく察してくれたんだろう。私や湊に問う事なく、夏希さんに続きを促してくれる。
「そう、好きって素直に認める気持ち。簡単な事に思えるけど、一旦拗らせちゃうと取り返しがつかなくなっちゃうから」
「それは経験上、ですか?」
静かな口調にははっきりとした後悔が感じられたから。ためらいがちに問いかけた。
「そう、かな。‥‥ね、この後って時間ある?四人で女子会しましょうよ。私ね、文香ちゃんはもちろんだけど、久美ちゃんと湊ちゃんとも仲良くなれそうな気がしてるの」
「ありがとうございます」
表情を和ませた夏希さんに、久美ちゃんや湊と一緒に頷いた。
コクリと頷くと、ふわっと夏希さんが微笑んだ。
「後ね、お姉さんからのお節介なアドバイスでもあるの。好きって気持ちは素直に認めて大事にしてほしいなーって」
「好きって気持ち、ですか?」
私達の会話を黙って聞いていてくれた久美ちゃんが静かに繰り返した。
高校時代に私と並んで歩く湊の後ろ姿を見て駿介が誤解した経緯を久美ちゃんには話した事はなかったけど、今の会話で何となく察してくれたんだろう。私や湊に問う事なく、夏希さんに続きを促してくれる。
「そう、好きって素直に認める気持ち。簡単な事に思えるけど、一旦拗らせちゃうと取り返しがつかなくなっちゃうから」
「それは経験上、ですか?」
静かな口調にははっきりとした後悔が感じられたから。ためらいがちに問いかけた。
「そう、かな。‥‥ね、この後って時間ある?四人で女子会しましょうよ。私ね、文香ちゃんはもちろんだけど、久美ちゃんと湊ちゃんとも仲良くなれそうな気がしてるの」
「ありがとうございます」
表情を和ませた夏希さんに、久美ちゃんや湊と一緒に頷いた。