誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策
二人で俺の腹をつつきながら酒井が更に被せる。



「その腹筋、天使ちゃんに見せてあげたいね。」

「みっ…!」



見せてあげたい、ってどんなシチュ…?



言葉に詰まった俺に、二人がにやりとする。



「ピカルちゃん今何想像した?」

「してねぇし!!」



そうだ!これは想像しちゃダメなヤツだ!

焦るな俺!照れるな俺!



「ピカルちゃんって意外とむっつり…」

「違うからっ!」

必死に否定する俺の頭を二人がぐしゃぐしゃと掻き回す。



それから俺たちは日が暮れるまでいろんな馬鹿話をして過ごした。

それは二人からの何よりの激励だったと思う。

     *  *  *
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