誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策
酒井によると、彼女はドアにもたれ掛かってずっと外を眺めていたらしい。

俺が知る限りそんなことは初めてだ。

俺が知る彼女と言えば、いつも電車に揺られテキストを読んでいる姿。

今日はそれを手にさえしていなかったらしい。



時折落ち着きなく両掌を胸の前で重ねたり、顔に押し当てたりしながら、大きく息を吐いたりしていたと言う。



もしかして、照れてた?

俺のこと…ちょっとは気になったり、とか?

ヤバい…

想像しただけで、絶対可愛い。



「俺から見ても恋する乙女って感じ?ピカルに見せたかったわー。

いや、あの姿を見て可愛さに悶えるピカルを見たかったわー。」



見なくても話だけで十分悶絶できる破壊力だよ…
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