誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策
そうこうしている間に彼女が降りる駅に着く。



ドアが開くと彼女は俺の横をすれ違ってホームに降りる。

瞬間、ふわりと彼女が切った風が俺を掠めた。



(う、わ…)



緊張?

興奮?

なにこの脳内ショート状態!!

思考が働かない…



ていうかちょっと、いい匂い…する…?



多分真っ赤な顔で呆然と立ち尽くす俺を乗せて、今日も電車は走り出した。

     *  *  *
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