誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策
「いや…マジ天使なんだって…」
「誰が天使だって?」
今度は俺の後ろから声が掛かる。
同じく親友?悪友?の的矢。
コイツは高校からうちの学校に入学して、それからの付き合い。
つまり俺たち3人の中で唯一公立=共学の中学を出ている。
俺と酒井と違って女子の友達がいるらしいし、中学時代彼女がいたこともあるらしい。
そういう意味では俺的にはある種の先輩的な何か、って感じ。
「「マジ天使」って何?可愛い子いた?」
的矢の言葉に俺の心臓がドキンと波打つ。