現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
否定の言葉を待っていたのに。彼は私から目を逸らして、言葉に詰まっている。

こんな彼、初めて見る。


でも、これだけはわかる。

彼は今、本当のことが言えなくて、困っている。


困るということは、私の問いかけが事実だからでしょう?



怒られても殴られても良かった。むしろ、その方がマシだった。こんなに気まずそうな彼の顔を見るくらいだったら。



私からこの話を振っておいて、怒る資格なんてないのかもしれないけれど。



「……志木さんのバカッ‼︎」

私はそう言って、目から涙を溢れさせながら、志木さんの家を飛び出した。
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