現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
そんなある日のことだった。


【沙代、久しぶりー。ヘルプで近くまで来てるんだけど、時間があればいっしょにお昼どう?】


お昼休みに上がろうと、営業室を出ながら携帯を見ると、同期のマサちゃんからそんな内容のLINEメッセージが来ていた。

マサちゃんは本部の人事部で働いていて、時々、忙しい支店に事務仕事を手伝いに行くことがある。今日も近くの支店にヘルプに行っているようだ。


マサちゃんとは同期の中でも特に仲が良く、よくこうして食事に行ったりお茶に行ったりする。
この年齢になると、同期の女性は結婚して退職していく人が多い。退職したら縁が切れるというわけではもちろんないけれど、こうして誘ってくれる同期の存在はやっぱり心強い。
マサちゃんは私と違って、結婚して子どももいるのだけれど。


行く!というメッセージを返すと、マサちゃんからもすぐに返信が来る。

ランチをするお店を決め合うと、私はさっそくそこへ向かっていく。
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