ガラスの靴〈短編〉
屋上に行くと、優斗はすでに来ていた。


屋上に来るまで大変だった。 


告白されたり、騒がれたり、質問攻めにされたり…


「で?ナニ?」


気持ちを切り替えるためにいきなり用件を聞く。 


「友紀さ、俺が何でキスしたか分かる?」


「遊びでしょ?」


優斗はため息をついて、 

「俺は好きな奴としかキスしねぇよ。」


と言った。 


ん??待って? 


今の言葉おかしくない? 

私の事好きみたいじゃん!

「その言い方変だよ!私の事好きみたいじゃん!」


「だからぁ…好きなんだよ。お前の事…どんだけ鈍いんだよ。」


「えっ、だって私の事は遊びなんじゃなかったの?」

「最初からちげーよ。」


「じゃあ…」


「一生手放してやんねぇから。」


そう言った優斗は私を抱き締めた。 



いつのまにか芽生えてた優斗への恋心。 


私はあなたのシンデレラになれたよね?
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