恋愛対象外だから!【おまけ追加】
あいつ、逃げやがったな。
「もう、俺…、学校辞めちゃいたい。」
「遙の弱音?珍しいね〜。」
「俺、今弱ってんの。労わってやって。」
早く帰って、楓加に癒されたい。
うん、確実な俺の癒し。
それを妨げる野郎もいるけど…、
チビのくせに、類は結構イケてるし。
「弱ってるって珍しいね。菊川と何かあったんだ〜?恋バナ聞かせて〜♪」
「恵佑、本気で俺にぶっ殺されたいか〜?」
「遙、笑顔が真っ黒なんですけど。…恐ろしすぎるだろ。殺気出しすぎ〜。」
俺、今日疲れたしもう帰ろう。
「俺、疲れたから早退するわ。」
俺が早退することなんて滅多にない。
いや、全くない。
「あ〜っ、はる君だけサボりずるい!僕も一緒に帰ろうかな?」
教室のドアの方に立ってたのは唯。
「あ、椎名家の美男で三男。」
「いつも、はる君がお世話になってます。これからも面倒見てやってください。」