恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「「は〜い。」」
「唯、俺帰るから。」
本当に精神的疲労度がやばい。
女子と関わるだけでこんなに疲れるのか。
「あーっ、はる君ずるい!さては、ふうちゃんを独り占めにする気だな?」
「…」
別にいいじゃねーか。
癒しだよ、い・や・し ッ!
楓加と話してるだけで何もかも吹っ飛ぶ。
「ふうちゃん相手に欲情しないでね?襲ったりしたらぶっ飛ばす!」
「あ?襲わねーよ、……今は。」
「僕の聞き間違いかな?今は、ってことないずれは襲う気なんだ〜?
……あー、やだやだ。」
「唯に楓加はやらない。」
って、学校の廊下で妹の取り合いって…。
何か、馬鹿らしい…。
「ふうちゃんは僕がもらう。」
「…はいはい、俺、帰るわ。」
学校を出た時、雨はほとんど止んでいた。
ただ、雨の降り止んだ外は湿った空気で少し暑かった。
「…あっつ。」
降り止んだ今でも雨の匂いがしていた。
俺はあまり好きじゃないけど。