恋愛対象外だから!【おまけ追加】
俺は一旦、学校に戻った。
何も考えず無心で学校まで戻って来て教室のドアを開けた。
てか、開けてから後悔した。
「ほぉ〜?椎名。俺の授業をサボるとはいい度胸してるなぁ?」
まさかの数学のゴリ山の授業だった。
後ろの席を見ると、笑いを堪えるあいつ達。
「所用で遅くなりました。」
「ふーん?所用なぁ?…罰としてこの問題解いてから席につけ。」
相変わらず、ゴリの授業はめんどくさい。
将来は数学教師になるのが夢だけど、
ゴリ山のような先生にだけはなりたくない。
「…できた。」
「正解。流石だけど今後遅刻はしないように。内申に響いてくるぞ〜。」
そっか、俺、T大学に行くんだっけ。
テストの点数も生活態度も良くしないといけないんだった。
「…うぃーっす。」
適当に返事をして席に座った。
「遙、唯斗君は大丈夫だった?」
「命に別状はないらしい。ただ、後遺症が残るかもしれないそうだ。」