恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「…え、っと。」
「体操服の色を見る限り1年生だね。どうしたの?…あ、迷っちゃった?」
「…はい、」
校舎で迷うとか恥ずかしい…。
あたし絶対に今、顔赤くなってる。
「そこまで迷う場所じゃないと思うんだけどね、どこ行きたいの?」
「えっと、第1体育館に行きたいです。」
先輩はクスッと笑ってからあたしの手を握り引っ張ってくれた。
手を繋ぐ必要性を感じないけど……、
「ほら、ついたよ。」
と、体育館の扉まで連れて来てくれた。
優しい先輩だな。
「やっぱり、楓加ちゃん迷ってたんだね。…あれ、聖(ヒジリ)?もしかして楓加ちゃんを見つけてくれて届けてくれた?」
「かな先生の担当のクラスの子だったんだね。」
「あぁ。てか、楓加ちゃんは相変わらず方向音痴はなおってないな〜。」