カレシとカノジョ。
俺はまた、3年前のことを思い出していた
カランカラン…
《あの…カランコエって、売ってますか?》
《おやおや、プレゼントかい?ほほほ》
《あ、あの…か、彼女が、教えてくれて…
カランコエの花言葉を…それで、俺っ》
って、
何言ってんだ、俺!
優しそうなおばあちゃんだからって
急にやばいだろっ!
《あ、あのっ、急にすみませんっ…》
《ほほほ、若いのぉ。いいんじゃよ。
もっと聞かせてくれんかのぉ?》