幼馴染以上恋人未満
『すぐ迎えに行く』と告げられて電話を切った私たち。
我ながら恥ずかしい……こんなことで泣いたことに恥ずかしい…。
直したいのは山々だが、これはすぐに直るもんじゃない。
(多分一生直んないんじゃないかな?)
そんな確信さえ感じ始めていた私の背後から聞き慣れた透き通るような声が聞こえて。
「このみ」
ドキン……。
好きな人の声は振り向かなくても分かってしまう。
「志樹…」
約1年ぶりに会う幼馴染で私の好きな人。
一年前とは何一つ変わってない。
切るのが面倒くさいからと伸ばし続けた髪は顔が少し隠れていて、緑の眼鏡でさらに顔を隠しちゃってる。