次期国王は初恋妻に溺れ死ぬなら本望である
蜂蜜酒、ひよこ豆のポタージュ、鹿肉ロースト、焼きたてのパンに木苺ジャム。
評判通り、食事はどれも美味しかった。エリー姫の三人の妹たちは、姉にそっくりで元気いっぱいだ。みんなでディルを取り合っている。
ディルが慣れない子守りに奮闘している間、プリシラは産まれたばかりの赤ちゃんを抱っこさせてもらうことにした。
「わぁ〜。や、やわらかい」
おそるおそる抱き上げた小さな赤ちゃんの体はふにゃふにゃで、自分と同じ生き物だなんて信じられない。
「かわいいでしょ?」
「はい!とっても!」
ふくふくとした頬も、もごもご動く小さな唇も、見ているだけで幸せな気持ちになってくる。
「あなたも早く産んだらいいわ。幸せが何倍にも大きくなるわよ」
マリー妃はそう言って、カラカラと笑った。
「えぇ!?子どもって‥‥」
(ディルの子をってことよね。そりゃそうよね。王家に嫁いだんだから、当たり前じゃない。わ〜、でも‥‥)
「あなたたちの結婚が訳ありなことは私も聞いているわ。けど、すべての事象は縁によるものって私は思ってるの。あなたとディルはきっと夫婦になる縁があったのよ」
「縁‥‥ですか?」
「そうよ。運命って言ってもいいかもね。ねぇ、昔話をしてもいい?」
プリシラはうなずいた。
「私ね、こう見えても大国の姫だったじゃない?しかも末っ子でたっぷり甘やかされてたの。だからね、初めて夫に、スワナ公に会ったとき、ものすごーくショックを受けたの」
「どうしてですか?」
「だって、あの人、熊みたいだったんだもの。世間知らずな私は物語の王子様みたいな人が迎えに来てくれると信じてたのよ。その点、あなたはラッキーよ!我が甥っ子ながらフレッドもディルもハンサムだもの」
「ご、ごめんなさい」
マリー妃の勢いにおされ、なぜだか謝ってしまった。
評判通り、食事はどれも美味しかった。エリー姫の三人の妹たちは、姉にそっくりで元気いっぱいだ。みんなでディルを取り合っている。
ディルが慣れない子守りに奮闘している間、プリシラは産まれたばかりの赤ちゃんを抱っこさせてもらうことにした。
「わぁ〜。や、やわらかい」
おそるおそる抱き上げた小さな赤ちゃんの体はふにゃふにゃで、自分と同じ生き物だなんて信じられない。
「かわいいでしょ?」
「はい!とっても!」
ふくふくとした頬も、もごもご動く小さな唇も、見ているだけで幸せな気持ちになってくる。
「あなたも早く産んだらいいわ。幸せが何倍にも大きくなるわよ」
マリー妃はそう言って、カラカラと笑った。
「えぇ!?子どもって‥‥」
(ディルの子をってことよね。そりゃそうよね。王家に嫁いだんだから、当たり前じゃない。わ〜、でも‥‥)
「あなたたちの結婚が訳ありなことは私も聞いているわ。けど、すべての事象は縁によるものって私は思ってるの。あなたとディルはきっと夫婦になる縁があったのよ」
「縁‥‥ですか?」
「そうよ。運命って言ってもいいかもね。ねぇ、昔話をしてもいい?」
プリシラはうなずいた。
「私ね、こう見えても大国の姫だったじゃない?しかも末っ子でたっぷり甘やかされてたの。だからね、初めて夫に、スワナ公に会ったとき、ものすごーくショックを受けたの」
「どうしてですか?」
「だって、あの人、熊みたいだったんだもの。世間知らずな私は物語の王子様みたいな人が迎えに来てくれると信じてたのよ。その点、あなたはラッキーよ!我が甥っ子ながらフレッドもディルもハンサムだもの」
「ご、ごめんなさい」
マリー妃の勢いにおされ、なぜだか謝ってしまった。