【エッセイ】『願はくは花のもとにて』
反比例する話

こないだちょっと売り言葉に買い言葉で喧嘩になりましてね。

で、揚げ足とりされて。

えらい目に遭わされましてねー。

で、そいつ冗談を本気に取るもんだから、あんまり好きじゃないんですよ。

親戚なんで取り敢えずつきあってやってますけど。

しかも医療関係の仕事だから、まぁ金ありましてね。

うちでは裏で富裕層って呼んでます。

前はそんなに裕福でなかったとき、確かに口は悪かったけど悪い人ではなかったんですよね…。

それがいつからああなったんだか。

裕福になってから、なんでも強気に出るようになって、そこから鼻持ちならなくなったかも。

金を持つようになると、人間って性格悪くなるんですね。

うちはだったら貧乏なままでいいや。

悪いけどうち、性格悪くなってまで金持ちになりたくないもん。

第一、貧乏は恥ではないです。

今は金と情報を握って実利的な人が良いように見られがちですけど、裏返したら仕事人間で無趣味で、金の使い方を知らない世間知らずってだけでしょ?

そんなのがいい仕事にありついて世の中回してるのかと理解するだけでおぞましい。

まぁうちは役に立たないものばかりな仕事ですけど、ストレスは感じたことないですよ。

だって何でもネタにしてエッセイとか小説にしちゃうし、今も新撰組もの書いてるけど、現実逃避してるし。

花だって人間みたいに裏切らないしね。

陶芸だって気持ちが焦ったり歪んでたりしたら、それが手に出て作品にあらわれたりしますからね。

気持ちがゆとりを持たないとダメ。

うちみたいにノビノビ暮らしたい人間にはツラいご時世になりましたなー。



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