【エッセイ】『願はくは花のもとにて』
栄冠は君に輝く

東雲さんのとこで思い出した話。

かつての母校が、いわゆる古豪校なのは前述ふれた通りなのですが、甲子園って不思議でしてね。

うちが行ったのは現役ではない時期でしたけど、そういや応援で甲子園行ったなとか、あのときみんなで肩組んで応援歌とか歌ったっけなって、思い出になってるんですよね。

♪栄光~常に~、我と~あ~り~

みたいに。

だけどみんなそれぞれいろんな人生を過ごして、もうこの世にいないやつもいれば、海外で仕事して滅多に会わないやつもいたりする。

で。

たまたまうちの友達に先輩がプロ選手になったってのがいまして、裏話も聞かせてもらいましたけど、やっぱり先輩のとこなんかも、事故で選手生命絶たれたなんて人もいたりするわけでしてね。

なんとなく高校野球って、その裏側の人間ドラマとかが奥深くて分厚いから、魅力的なのかなとも思うわけです。

うちのオトンは甲子園の手前で強豪に敗けて出てないですけど、アマチュアながらも野球選手でしたから、いかに野球が面白いかってのだけは教え込まれまして。

不仲だし、葬式にもろくに参加しなくて顔もほとんど思い出せないオトンやけど、そこだけはいいもの残したのかなぁ。

なんかまた赤瀬川さんの野球ものとか、山際さんの野球ものとか読み返してみようかな。



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