届くなら、あの日見た空をもう一度。
「私ね。入学式の時、宮瀬に一目惚れしたんだ」
真っ直ぐに俺を見ながら加藤が続ける。
「でもカラオケに行った日。
遠くから見る宮瀬と近くで見た宮瀬の差に幻滅した」
おい。
話が違くないか?
どうしてこんな日にまでそんなことを言われなきゃならない?
大体「好き」だと言ったばかりじゃないか?
本当に全く思考が読めない。
黙ってればそれなりに可愛いのに。
どうしてこいつはいつも俺をイラつかせる?