届くなら、あの日見た空をもう一度。
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そのうちバイトをするつもりではいるけど高校生の稼げる金額では家賃もろもろ払いきれない。
親から仕送りはある。
それでもやっぱり兄貴に頼らないとやっていけない。
だから家事は全て俺の役割だった。
トーストに目玉焼き、ボイルしたソーセージと少しの野菜を乗せた皿を運んで兄貴の向かいに座る。
「菜乃花に会えたのか?」
いままさに飲み込んだはずのコーヒーが気管に入りむせた。
「なんで?」