届くなら、あの日見た空をもう一度。
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人混みをできるだけ避けて歩いていると人通りの少ない路地が目に入った。
スマホを確認するとまだ三時だった。
あの部屋で一日の終わりを待つにはまだ少し時間が長すぎる。
私はその路地へ足を向けることにした。
「いらっしゃいませ。テイクアウトですか?」
以前かなちゃんに教えたお気に入りの場所。
一緒に来れたのはたった一回だったけど。
君に教えたいと思った私の大好きな場所。