届くなら、あの日見た空をもう一度。
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目の前を大きな車が何台も通過していく。
周りの人はみんながみんなスマホをいじっていて、東京の人は一日の過ごし方が秒単位で決められているんじゃないかと思った。
みんな同じ時間に同じことをして、同じ方向に歩いていく。
スーツを着た大人もジャージや制服を着た学生も、男も女も誰も彼もみんな。
信号が青に変わる。
走りたかった。
止まっていたぶんの時間を取り戻したかった。