パーフェクト・インパーフェクト
返事はけっこう早めに来た。
こちらがパックを剥がして、化粧水を顔面に揉みこんでいるうちに届いていた。
『ばれた。だいたい皆川です。』
「え、急に軽すぎない!?」
ひとり暮らしなのにものすごい勢いのツッコミが出てしまったじゃないの。ムナシイ。
『やっぱり! だいたいってことは、、他の人たちはやらないんですか?』
『洸介とヒロはこういうのすごい疎いし、アキは三日坊主のタイプだから、なんだかんだで結果的に、俺がね。好き勝手できて楽しいし、いいんだけど。』
“アキ”以外の名前がイマイチ誰かわからず、あわてて彼らのホームページを開く。
MV撮影の前日にちゃんと予習したはずなんだけど、もうすっかり頭から抜け落ちてしまっていて、ダメだな。
“洸介”というのが、なるほど、瀬名さんのことらしかった。
“ヒロ”が弟さんね。フルネームは半田寛人というのね。
ちなみにアキさんは“彰人”というみたい。
皆川さんの名前、“俊明”だって。
ひとりだけめちゃくちゃカタイ文章を打ちそうな、昭和っぽい名前で、妙に納得してしまった。
名は体を現すとはよく言ったものだ。
俊明さんね。ふうん。
皆川俊明さん。ふうん。
ちゃんと、覚えておこう。