きっとこの輝きは消えないでしょう。





隙間から覗く小さな光。



あまりにも眩しすぎて、目を細めた。



ゆっくり上半身を起こしながら今日もまた思う。





『また、今日がやってきてしまった』と。






そう思ってきてかれこれ10年は経っただろう。



毎日が楽しくなかった。


それはたぶん、あの子が消えてから。



きみの笑顔は僕の光だったのに。



なんであの時僕を……。






「はぁ、考えるのはやめだ」





自然と足はバスルームへ来ていたみたいで、鏡に映っている自分はとても醜かった。







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