きっとこの輝きは消えないでしょう。






『ごめんね』




さらに薄れていく意識の中で、そう告げられる。




その後に続く言葉は『守れなくて』で。





何言ってんの?



よくそんな風におどけた様にアンザも言っていたね。




そう言いたくなるの分かった気がするよ。




きみは何度も僕を守ってくれたじゃん。


あの日だって、僕を守ってくれたじゃん。


今日だって、あんなにボロボロになってまで守ってくれたじゃん。





だから、今度は。


今度こそは、僕がきみを護りたいって思っていたんだ。




それが出来て悔いはないよ。




だからさ、最期に笑ってよ。お願い。






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