冷徹副社長と甘やかし同棲生活
 
 椿さんと外食すると考えただけで心が躍る。
 不思議とさっきまで感じていた苛立ちが消えていった。

 私って、かなり単純な人間なのかもしれない。


「ありがとうございます、夕食が楽しみです」

「それは何よりだ」

  
 時々見せる優しい笑顔が、ずるいくらいにかっこいい。
 
 家事ができなかったり、意地悪をしてきたりしても、彼の笑顔を見たらなんでも許せてしまいそう。
 
 イケメンって得をする生き物だな、なんて考えながら、二階のスーパーへと向かった。


 
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