冷徹副社長と甘やかし同棲生活
私は洗濯物をサンルームに干し、各部屋の掃除をして、昼食の準備をした。
昼食を食べ終わり、片付けを終えて、一息ついた後、乾いた洗濯物をたたむ。たたんでいる途中にあることを思いつき、書斎にいる椿さんに声をかけた。
「椿さん、この家にはアイロンってありますか?」
「あったような気がするが、クリーニングに出せばいいんじゃないか?」
「毎回出すとお金がかかりますし、アイロンくらいかけますよ」
「本当に、母親みたいだな、お前は」
この前は妹みたいっていってたのに、今日はやたら母親扱いする。”いい奥さんになるな”くらい言ってくれてもいいのに。
まあ、それも当然か。椿さんは私のことを恋愛対象としてみたいないのだから。
知っていたはずなのに、胸に針が刺さったような痛みを感じた。