冷徹副社長と甘やかし同棲生活
 
「どうしました?」

「電子レンジくらい、さすがに使えるぞ」

「そうですよね、ごめんなさい。つい過保護になっちゃって」

「……新入社員に子供扱いされる“鬼の副社長”か。バレたら大変だな」

 言葉とは裏腹に、椿さんは少し楽しそうだ。


「前から聞きたいと思っていたんですけど、どうして椿さんは部下に厳しいんですか? 鉄の掟まで作ったりして」

「一言でいえば会社のためだ。誰かが嫌われ役にならないと、すぐにたるんでしまうだろ。うちの場合は社長が穏やかな性格だから、俺が鬼にならないといけないんだ」

「好きで“鬼の副社長”をやっているわけではないということですか?」

 
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