俺の罪、甘い罰。
「俺は河原の事が誰よりも一番好きで、誰よりも愛している…。」


俺の腕に添えていた彼女の指が、ピクンと動いた気がした。



「お前といるとこんなにも幸せで、怖いくらいだ。」


そう言うと、俺はもう一度一呼吸置いた。



「…俺の気持ちは、多分ずっと変わらない。もしもこの先、河原の気持ちが変わったとしても、俺はきっと変わらない。だから…。」


恥ずかしさを振り払って言った、俺の精一杯の言葉。


もう、限界だ―…


「…俺はお前の事を一生離さないし、愛していくつもりだから、お前もその覚悟をしておくように。いいな?」



「…」




『あれっ?』


俺が言い終えた後の河原は無反応。


だけど、俺の腕に添えていた彼女の手は、いつの間にか指が食い込む程しっかりと掴んでいた。




『…もしかして引かれた?』


そんな不安でいっぱいになる。


『やっぱり言わなきゃ良かった。』


とさえ思った。
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