絶対に痩せられるダイエット
なよ子は目の前に置かれた体重計を
じっと見つめる。


そして
なよ子はさっき壁に映し出された映像を
思い浮かべていた。


もしかしてあの映像は
新しくこの部屋にやってきた


ご新規さんに
この黒い首輪をつけると


みるみる痩せますよーという
アピールのために見せるんだろうか?


自分の映像の為に
犠牲者が増えるのはとっても嫌だ。


それに他の人に
太った映像を見られるのは


ちょっと恥ずかしい。


「員子様?私の映像は
他の人も見るんですか?」


なよ子がそう尋ねると
員子はにやりと口角を上げ


大きくうなずいた。






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