絶対に痩せられるダイエット
なよ子は制服を着替えて
夕方の街に飛び出した。


住所によると店は
自分の家からすぐ近くにあるらしい。


ダメもと。


変なこと言われたら
すぐ帰ったらいい。


色々な理由を付けて
怖いなって思いを


覆い隠そうとするなよ子。


でも
もう時間がない。



これしかないんだ。


そう思うなよ子の
歩く速度が上がっていく。


「ここ……かな?」


なよ子は目的地に着いて
一軒の店を見上げた。


でもその店はなよ子が想像した雰囲気から
ずいぶんかけ離れたものだった。

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