欲望の飴と飴売り少女
山下が自分の部屋の扉を開く。山下の部屋にはカラフルな飾り付けがしてある。


「さっきも言ったけど木原さん誕生日おめでとう」
山下があたしの背中を押し座布団がの上に座らせる。

「ありがとう。飾り付けは二人でしたの?」

「そうだよ。喜んでくれた?」
にこにこ笑う山下。あたしは、後ろを振り向き川野くんにお礼を言おうとした。


川野くんはいつのまにかケーキを持ってきていた。

「つぼみと二人で作ったんだ美味しくできてるか分からないけど…」

ケーキは素人が作ったと分かるがとても暖かく感じる。
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