欲望の飴と飴売り少女
あと数秒で死ぬのかその数秒は長く感じた。

「木原さん!!」
山下の声が聞こえた。川野くんもいる。あたしに希望が見えた。

「山下さ…」
助けてと伝える間もなくあたしは車に轢かれた。体に衝撃が走り痛い。からだに温かい血が流れて行く。


あたしの周りに2人が駆け寄ったのが薄っすらと見えた。

2人が何か叫んでいる声であたしは何も見えなくなり、何も聞こえなり、力が抜け、意識が無くなった。
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