欲望の飴と飴売り少女
すごい目であたしを見て睨みつけている。

「あれ?服のセンス良くなった?あ!山下のだからだぁ!」

山下の服は本人が選んでいるかは分からないがセンスが良い。

「な、なんなの?」
赤く充血した目であたしを見る。

「ごめんねぇ!気をつけて帰ってね」

嫌みたらしくあたしは言う。


「言われなくても帰るよ」

最後にとても悔しそうに真っ赤な顔をしていたのが見えた。あたしも部屋から出た。やっといなくなった。


あたしは、何事も無かったように山下の部屋に戻った。
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