いつまでも弟だと思うなよ。



今までは適当な話をして盛り上がるような仲の良い男友達だったのに。


今になって前までどういう接し方をしていたかが思い出せない。




「宮野」

「は、はい…っ」

「ははッ、そんなに緊張されちゃうと調子狂うな」

「ご、ごめん」



クスクスと笑い出す彼は、どうやら私ほどは緊張していないらしい。





「昨日のことは俺諦める気ないから、返事はまだしないで。で、今日はこの事で相談に来たんだ」


そう言って差し出されたのは1枚のプリント。





「あ、これ今年のやつ?」

「うん、そう。少し早いけど、俺ら最後だし、ちょうど節目だから少し気合い入れようと思って」



ニカッといつもの笑顔で笑ってみせる真田くんからプリントを受け取る。




"第30回 星陵(セイリョウ)高校文化祭のお知らせ"


そのプリントの頭にはそう書かれていた。





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