いつまでも弟だと思うなよ。




向かった先は、今はただの物置き部屋と化された空き教室。



基本的にこの場所は実行委員が使っている。



今日から3日間、私はここで、去年の文化祭の内容を後輩達に引き継ぐべく真田くんと打ち合わせをすることになった。




本当は書記も一緒にやるんだけど、受験勉強に追われすぎててそれどころじゃないらしい。





「よし、始めますか」

「だね」



机を向かい合わせにくっ付けて、各自資料を取り出した。




「うーんと、去年は出店に縁日、展示…だったよな?」

「うん。結構盛り上がったし、やることは今年も同じでいいんじゃない?」

「そうだな。そしたらとりあえずその内容をまとめて、それから─────…」




黙々と話を進めていく。



少し話が固まったところで、私は縁日、真田くんは出店の内容をプリントに書き出すことになった。





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