葛城社長と運命の恋を始めます
今何時だろ。


あ、どうしよう、花枝さんに叱られる。


慌てて起き上がると、朝陽さんが同じベットにいた。


あれ、昨日はサークルの集まりで遅くなるから、実家に帰ると確か連絡したはず。


なんで、朝陽さんがいるの。


「はな、おはよう。よく眠れたかな。」


はい、それはもちろんですが、どうして私はここにいるのでしようか。


あ、電話を無視してごめんなさい。


「今日は大学が休みだから、俺も仕事を休みにした。ずっと一緒にいれるよ。屋敷には戻らなくていいからね。」


それは駄目。


花枝さん叱られるし、これ以上揉めたくない。


花枝さんにさんに嫌われてるのは分かってるが、どうしても花枝さんたちと仲良くなりたいと思う。


朝陽さんと結婚する事を、あのお屋敷の人たちみんなに認めて貰いたいと心から思っているから。


その事を朝陽さんに伝えても、お屋敷に戻ることは駄目だと言う。


ここで引き下がる訳には行かない。


「俺と美土里は付き合っ事もないし、一度もそう思った事はない。中川の人たちは家族だと思っているからね。」


朝陽さんの言葉は信じるけど、花枝さんたちを家族と思うなら、絶対私の気持ちも分かってくれるはず。


私は逃げたくない。


本当は怖いけど。


「お願いだから、私の我儘を聞いてほしい。私も朝陽さんと家族になるからには、朝陽さんが思うように、私も花枝さんたちとも家族になりたい。」


だから、逃げてるのは止めた。


美土里さんと正面からぶつかって、私の思いを伝えたい。


朝陽さんはうんとは言ってくれないけど。


何度もお願いしてみることにした。


朝陽さんが大きなため息をつく。


はながこんなに頑固者だとは思わなかったと言う。


ごめんなさい。


葛城家の嫁になる覚悟を両親に見せて、安心させたかった。

私は大丈夫だと伝えたい。


父さんと母さんの子供で幸せだと。











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