葛城社長と運命の恋を始めます

運命の恋に出会えたその先には

人生大告白をした後、どうやって家に帰ってきたのか覚えていなかった。


目を覚ますと自分のベットの中で、あれ、あれからどうしたの。


ずっとフワフワした気持ちで、多分顔はにやついてたと思う。


恥ずかしい。


着替えて店までいくと、何故か葉山さんがいた。


今日は大学に行く日で、朝陽さんには伝えてあったと思う。


「はな、いつまで寝てるのよ。」


「葉山さん、おはようございます。」


「お迎えに上がりました。」


お迎えですか。


「社長もご一緒ですので、ご安心下さい。」


え、ご安心って、分からない。


「はな、早く仕度をしなさいよ。」


はい。


葉山さんの言い方が気になったけど、朝陽さんに会えるなら良いかな。


朝陽さんか待つ車に急いだ。


「お仕事は大丈夫なの。」


「はなを送ってから行くよ。帰りは木村が迎えに行くから。」


一人で帰れるから、大丈夫なのに。


俺がそうしたいからねとさらりと言った。


嬉しくて顔がにやける。


今日はサークルの集まりがあったのを忘れていた。


朝陽さんに帰りが遅くなることを伝えると、必ず連絡ししなさいと言われる。


帰りは俺が迎えに来ると言った。


葉山さんが何かを言いたそうに私を見たけど、気づかない振りをすることに。


車から降りるとき、朝陽さんと別れるのが寂しいと思ってしまう。


だから、もう一度車に乗り、朝陽さんに抱きついて、朝陽さんのほっぺにキスをした。


運転席には葉山さんがいることはすっかり忘れていて、後から恥ずかしくなったけど、もう遅い。


軽く手を振って駆け出した。









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