その件は結婚してからでもいいでしょうか
四日目の夜八時。
「終わり!」
みんなから歓声が上がった。
「飲み行こうっ」
小島さんが拳を上げた。
「いくいく」
みんなが賛同する。
「美穂ちゃんも、行こう」
山井さんが誘ってくれた。
「わたしはちょっと用事があるんです」
行きたい気持ちをこらえて、美穂子は断った。
「何? おとこ?」
吉田さんが目をキランと光らせる。
「違いますって。わたしに限ってあるわけないじゃないですかあ」
美穂子は笑った。
「だよねー」
吉田さんとにっこり微笑みあう。
「わたし、お部屋を片付けておきますから、行ってください」
美穂子が言った。
「いいの?」
「悪いね」
口々にそう言いながら、みんなはアシスタント部屋を後にした。美穂子は掃除をし、最後に部屋の明かりを消すと、玄関から出て隣の部屋へ戻った。
「ただいま〜」
リビングのドアをそっと開けると、目に飛び込んできたのは再びのゴミの山。
「マジか!? この間綺麗にしたばっかりなのにい」
美穂子の眉がつり上がる。
もしかしてここに居させてもらうって、割に合わないんじゃないだろうか。