あの日の夕暮れ〔詞集〕

あの日の夕暮れ

生きるとか死ぬとか
本当はどうでもよかったんだ
運命は変らないよ
納得などしてはいなかったけど
ぎせいにしてきたものの代償が
残酷なほど君をしばるから
僕はバカみたいに笑って
結局明日がくることを夢見たんだ


叫び声 食いしばる唇
目を閉じても鮮やかに散らばった
いくつもの命がそこでは無意味で
その中に僕もいつか向かうのだろう

どうかどうか 先をゆく君が
望む世界でありますように
傾く視界にはあの日の夕暮れ




絶望とか憐れみとか
本当は必要のない感情なの?
流れに身を任せようとしたり
約束は果たせないと
あらゆるものを遠ざけたのは
さいごに見せた優しさ
それでも君だけはどうして
拒み続けた哀しい期待を…


流れる涙 抱きしめる腕
去る背を何度送り出しただろう
それは"意地"だと嘆いていた
失われた誰かが悲しそうな瞳をして

どうかどうか 先をゆく君が
望む世界でありますように
傾く視界にはあの日の夕焼け



守り抜きたかったものがある
守りきれなかったものがある
世界は変わると笑った
僕らはきっと知ることはできないけれど



どうかどうか 先をゆく君が
望む世界でありますように
傾く視界にはあの日の夕暮れ

いつまでも美しい思い出
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