サトウ多めはあまあまデス
第29話 告白
「気づいたのかもしれないけど俺はココのお兄ちゃんじゃない。」
赤い顔からつらそうな顔に変わってケイちゃんはそう告げた。
やっぱり…。そうだったんだ。
私はもう一つ聞きたかったことを聞く。
「あの手紙は?」
「それは…愛子さんが。愛子さんに字を習ってたんだ、俺。だからそっくりな字をかける俺にココに手紙を書いてくれって。」
元気だった頃のママは習字の先生をしていた。その教え子っこと?
つらそうな顔のままそう言ったケイちゃんは私に手紙を出すのはつらいことだったのかもしれない。
「でも私に置き手紙した時の字とは全然違うくない?」
「あれはバレないように左手で書いたから。」
そっか。それで…。そこまでして隠したいことだったのかな。
「だからもう俺はココの側にはいられない。」
どうして…。全然分からないよ。
さっきの大事だって言葉はなんだったんだろう。
もっといっぱい聞きたいことはあるのに、何から聞けばいいのか分からない。
それに…何か聞いてはいけないことを聞いてしまったら、それこそ…全てが終わってしまう気がした。
赤い顔からつらそうな顔に変わってケイちゃんはそう告げた。
やっぱり…。そうだったんだ。
私はもう一つ聞きたかったことを聞く。
「あの手紙は?」
「それは…愛子さんが。愛子さんに字を習ってたんだ、俺。だからそっくりな字をかける俺にココに手紙を書いてくれって。」
元気だった頃のママは習字の先生をしていた。その教え子っこと?
つらそうな顔のままそう言ったケイちゃんは私に手紙を出すのはつらいことだったのかもしれない。
「でも私に置き手紙した時の字とは全然違うくない?」
「あれはバレないように左手で書いたから。」
そっか。それで…。そこまでして隠したいことだったのかな。
「だからもう俺はココの側にはいられない。」
どうして…。全然分からないよ。
さっきの大事だって言葉はなんだったんだろう。
もっといっぱい聞きたいことはあるのに、何から聞けばいいのか分からない。
それに…何か聞いてはいけないことを聞いてしまったら、それこそ…全てが終わってしまう気がした。