恋の神様におまかせ♪



早水ちゃんが珍しく机に項垂れる。


「わかってはいるの……付き合うってことは、そう言うこともするって」


「“も”っていうより“を”じゃない?」


由紀ちゃんがかなり食い気味でツッコミをいれる。

さらに傷付いた早水ちゃんは、泣きそうな顔で私に助けを求めるような目を向ける。


それに苦笑いをしながら答える。


「あー……早水ちゃんは初めてなんだもんね、恥ずかしいよね」


「恥ずかしいって言うか……怖いの」


腕に顔を埋めて、ボソボソと呟く。

何が怖いのよ、と由紀ちゃんが頬杖をつく。


早水ちゃんは腕に顎を置いて、小さい声で話し出した。






***






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