恋の神様におまかせ♪



喉が乾いて、重い体を起こしてリビングに向かった。


母さんはスーパーのパートに行ってるからいない。

食器棚からコップを取り出して、ヤカンのお茶をいれる。

朝沸かしたばかりだったのか、少し熱かった。




部屋に戻って、ベットの側に転がっていた携帯を拾ってベットに腰かけた。


大量のLINEが来ていて、日付を見ると、まどかが死んでからもう一週間が経とうとしていた。


アプリを開いて、200件以上来ていたクラスLINEとか女子からのLINEは無視して、潤平の個人LINEを見る。



“いつまで休んでんだよバカ

塞いでたって朝霧は戻ってこないんだぞ

ちょっとずつでも前に進まなきゃダメだ

俺、側にいっからさ、取り敢えず学校来いよ”


これは、3日前のやつ。



“LINE見ろよ!

お前いないから、俺今ボッチ飯なんだぞ!

LINE寄越さねぇと家乗り込むからな!”


“なぁ、辛いのは分かるよ

俺だって、可鈴ちゃんが居なくなったら辛い

でもさ、生きてる俺らが自殺したり死んだみたいに生きてるのみたら、きっと死んだやつも辛いよ

朝霧の分まで、頑張って生きようぜ

頼むよ”


これは、昨日。


文面から伝わってくる潤平の心配とか、優しさに、乾いていたはずの涙がぼろぼろ零れ落ちた。

暫く、涙が止まらなかった。


俺、こんなに泣けたのか。

冷静さが残る頭でそんなことを思った。








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