恋の神様におまかせ♪
次の日、俺は学校に来ていた。
潤平に心配かけてばっかじゃ申し訳ないし、潤平の言う通り、前に進まなきゃって思ったから。
教室に入ると、一斉に女子が群がってきた。
口々になんかいってるけど、耳には入ってこなかった。
自分の席に鞄を置いて、潤平のクラスに向かった。
「潤平、」
「あ?……あっ!?蒼太!?」
クラスのやつと話してる潤平の後ろ姿に声をかけると、首だけこちらに向け、目が合うと一瞬固まってから飛び付いてきた。
「お前この野郎!心配かけやがって!」
「っちょ、……痛い」
「痛くしてんだよ!」
ぐりぐり頭を俺の胸元に押し付けて、バカ!と怒鳴りながらも、語尾が少し震えていて。
この一週間で緩みまくった涙腺が刺激されて、泣きそうになってしまった。