恋の神様におまかせ♪

*Final*縁結びの神様




―――
―――――













「お父さん!おかえりなさい!」


「おかえりなさい!」


扉を開けると穂波(ほなみ)と蒼波(あおば)が嬉しそうに駆け寄ってきた。


「お母さんね、今お仕事してるんだ」


「そっか。ごめんな、昨日は帰ってこれなくて」


しゃがんで2人の頭を撫でると、笑顔で首を振った。


「お母さんが言ってたんだ!お父さんはお医者さんだから、毎日たくさんの人の命を救ってるんだよって!」


自慢気な蒼波に、そうだよ、って笑いかける。

すると蒼波は、俺にギュッと抱きついて、俺を見上げながら言った。


「だからね、僕も大きくなったらお父さんみたいなお医者さんになるんだ!」


その言葉が本当に嬉しくて、ギュッと蒼波の小さな体を抱き締めた。



「お父さん、私はね、お母さんみたいになるの!」


「お母さん?」


「うんっ!お母さんみたいな――――」











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