冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
「お疲れ様、帰り?」
「はい、今日は仕事が早く片付いたので」
資料室でのことがあり、なんとなく気まずいなと思いながら笑って通路を歩きだし、エントランスの近くまできたとき、ついてきていた浜野さんが立ち止まった。
「あのさ、この前のこと……なんか、ごめんね。あまり気にしないで」
気遣うようにそう言ってくれた浜野さんに、わたしは小さくうなずく。それでも、浜野さんにどういう態度をとっていいのかわからなかった。
すると、残業前に買い物をしてきたのか、コンビニの袋を持ったふたりの女性社員たちが通りかかり、わたしたちを見ていた。
「市崎課長と仲良くしているのに、他の男にも手を出してるんだ。誰だっけ、総務の浜野くん?」
面白がるようにそんな声が聞こえきて、ぎゅっと拳を握る。
わたしと話していただけの浜野さんも陰でなにか言われるようになったらと思うと、さすがに我慢できなくなって、違う!と相手に言おうとしたとき、
「そういうの、ダサいと思わなねぇのかな。コソコソしてるくせに、妬みは聞こえるように言ってきてさ。だからモテないんだよ、性格ブスは」
相手に聞こえるように声を張った浜野さんに、わたしは唖然としてしまう。爽やかそうな顔をして、意外と大胆な人だ……。
女性たちも振り向き、自分たちに言われたことだとわかっているようで、顔を真っ赤にして去っていく。
「はい、今日は仕事が早く片付いたので」
資料室でのことがあり、なんとなく気まずいなと思いながら笑って通路を歩きだし、エントランスの近くまできたとき、ついてきていた浜野さんが立ち止まった。
「あのさ、この前のこと……なんか、ごめんね。あまり気にしないで」
気遣うようにそう言ってくれた浜野さんに、わたしは小さくうなずく。それでも、浜野さんにどういう態度をとっていいのかわからなかった。
すると、残業前に買い物をしてきたのか、コンビニの袋を持ったふたりの女性社員たちが通りかかり、わたしたちを見ていた。
「市崎課長と仲良くしているのに、他の男にも手を出してるんだ。誰だっけ、総務の浜野くん?」
面白がるようにそんな声が聞こえきて、ぎゅっと拳を握る。
わたしと話していただけの浜野さんも陰でなにか言われるようになったらと思うと、さすがに我慢できなくなって、違う!と相手に言おうとしたとき、
「そういうの、ダサいと思わなねぇのかな。コソコソしてるくせに、妬みは聞こえるように言ってきてさ。だからモテないんだよ、性格ブスは」
相手に聞こえるように声を張った浜野さんに、わたしは唖然としてしまう。爽やかそうな顔をして、意外と大胆な人だ……。
女性たちも振り向き、自分たちに言われたことだとわかっているようで、顔を真っ赤にして去っていく。