慰めのDISCO
「赤と青と緑」
「なに?なぞなぞ?」
お風呂上がりの燐はベッドでもうお風呂に入って、寝転んでいた私の横に転がった。
「私が初めて話した言葉なんだって」
「赤と青と緑?」
「そう。今でもうっすらだけど覚えてるんだ。マスターにおぶられながら、夜の町並みを見たりしてたの。ネオンが色とりどりに光って、多分産まれてすぐの私からしてみれば強烈だったんだと思う」
マスターは不器用ながらも、私を育ててくれた。
あんまり怒られることもなくて、自由に、のびのび育ったと思う。
マスターにはすごい感謝してるし、マスターがいなかったら私は多分そのまま野垂れ死んでた。
「お前の小さいときのアルバムとか無いの?」
「なんで?」
「見たいじゃん」
燐が私の頬にキスをした。