Mirror World




そもそもここはどこなのだろう。まず日本?


わたしはベッドの上にいた。
窓から外を見てみたら、見たことのない景色が広がっていた。


とりあえず、わたしがいた世界と違うというのが見てわかる。




「目覚ましたか」


「!!」


部屋の中に男の人が入ってきた。


「アミュゾンの草むらで倒れてたんだ」


「あ、あみゅ…?」


いきなり聞いたことない単語が出てきて戸惑う。


「ここがどこだか分かるか?」


「…。」


「はぁ…やっぱりな。」


男はため息つくと、強張った顔つきになり部屋のカーテンを全て閉め、扉に鍵をかけた。


「お前は、ここの者じゃないだろう。もしくは記憶がなくなっていて、基礎的な知識まで失っているか。」


男はわたしに近づき、真っ直ぐわたしの目を見て言う。



「さあ、どっちだ。」
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