一瞬一瞬が輝いて見えるんだ。
教室にはいって席に座りスマホを見ていると
ガラガラ
バタバタと急いで入ってきた。
工藤彩香。
私の元親友。
その後から入ってきたのが派手な子達。
またいじめか。
「工藤さぁ〜ん!ジュース、奢ってって言ってるじゃん?」
教室の端にちょこんとしゃがんだ''元''親友はぷるぷると震えている
「ごめ....なさい..お金もう...ないの。」
小さな声。
「はぁ?意味わかんなぁい!ジュースだよ?
あるんでしょ!?」
派手な子のひとりが強引にバッグを取り財布を出す。
「え?あるじゃあん!2万?ごめん借りるぅ〜〜」
財布のなかから2万だしてバッグを放り投げた。
そのまま派手な子達は教室を出た。
カラオケにでも行くのだろう。
彩香は泣き崩れていた。
そもそもどうして2万も持ってきているんだろう。