夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「ねぇ、別荘から帰る前夜。お祖父様とどんな話をしたの?」
私が首に腕を回して見つめると、ヴァロンは少し気不味そうに視線を逸らした。
どうしたのかと思って首を傾げていると、彼が苦笑いしながら呟く。
「……覚えて、ない。」
「!……え?」
「酔い潰れて…。
ほとんど覚えて、ません…。」
申し訳なさそうに敬語でしゅんとするヴァロン。
無理もない。
ウイスキーやらワインやら…。苦手なのに何杯もお祖父様に付き合って飲まされたのだ。
私の部屋に戻ってきた時、よくお祖父様に下戸だってバレなかったな〜と思う位にグテグテだったし。
「なんか、意外だよね。
素敵な店で、ビシッとスーツ着てお酒飲んでるヴァロン。すごく似合いそうなのに…。」
「……案外、ガキっぽいって思うか?」
ヴァロンの問い掛けに、私は首を横に振って微笑んだ。